N-WOOD 創林は
国内林業の健全・安定化を願う多くの賛同企業から生まれました

 世界第七位の人工林面積をもつ森林大国=日本。しかし、私たちひとり一人には森林で秀でた国である感覚はありません。
ここに日本の林業がもつポテンシャルの大きさと、併せ持つ課題があります。

 世界中で林業は、住まいを、エネルギーを、文明を作る林産資源として重用されています。日本でも同じです。
しかし国内における林産資源の活用は、主に外材活用によります。世界の森林が、国・自治体・大手企業など、広大面積による計画生産であることに対し、日本では小規模単位で所有する民間山主の集合体であることが、国際社会との大きな差になっています。所有者毎がもつ森林面積は世界の1/1,000~1/10,000という課題を抱えています。

 国内林業を健全な産業に押し上げるには、山側と言われる森林所有者側にスポットを当てた対策が重要です。昨今よく耳にする「国産材を使おう」運動では解決の糸口はつかめません。

 N-WOOD創林は、国内森林を所有する個人山主様の森林承継問題(高齢化)、森林経営の集約(施業委託による効率化)などに着目し、これら問題に対し一貫して傾注してきた「一般社団法人 N-WOOD国産木材流通機構」が発起。社会課題としての国内林業への取り組みの重要性に賛同する多くの企業様・個人様により発足した会社です。

 N-WOOD創林は、国内林業の活性や産業化に欠かせない「個人山主様の高齢化・承継者なし・集約施業問題」への取り組みを基礎に、加えて今まで注目されてこなかった共有森林(生産森林組合林や複数山主様共有林)に着目し、広大面積の大型施業や生み出される大量林産資源の流通など、健全な循環型林業の実現を目指して活動を開始しました。

 国内林業の高いポテンシャルを最大活用するには大きな力と従来にない知恵が必要です。その結集に多くの実力企業が多方面から助力を持ち寄ります。そして今後さらにその輪を拡げ、見識ある方々を仲間に加え、世界に誇る巨大な健全産業分野育成に向かって参ります。

N-WOOD創林株式会社
代表取締役社長 三鍋 伊佐雄